Quantcast
Channel: CHESS 記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 334

そこから考えてみる

$
0
0

 

40.Kxd1 の局面


この局面で白の残り時間が2秒だったため、白がリザインしましたが
優勢な局面でそこからどのようにすれば良いか、考えるのは実力向上に
つながると思います。

プランがすぐ思いつかない場合、頭の中だけで考えていても混乱するだけなので
そのような時、メモを取りながら考えていくと、考えを整理しやすくなります。

ゲーム中はできないことですが、そのようなことを少しずつでもやっていきたいので
これからはブログの記事にすることもあると思います。



黒の方が優勢に見えますが、白は g と f ファイルに連結パスポーンが
あるため、黒が勝つのは容易ではなさそうです。

黒が勝つ方法をすぐ思いつかないような場合、勝つことよりも
負けないようにすることを先に考えた方が良い場合も多いです。

黒が気をつけることとしては

g3 と f2 ポーンの昇格を防ぐ
互いのルークがなくなると、白の連結ポーンは脅威になる
c7 ポーンの守りにしばられ黒キングを活用しづらい
ナイトが守られてない
b5 に白ポーンが来て、c6 ポーンを守られると困る
白はキングを活用させやすく、黒にとっては厄介

このように、いろいろあるため白の方が良いように思えてきます^^;


最近 気をつけていることの1つに、すぐコンピューターの分析を見ないようにしてます。コンピューターの分析は確かにためになるのですが、すぐ分析を見てしまうと、自分で考え抜く、という習慣が身につきづらいです。

初心者の方や、初級者の方であれば、コンピューターの分析をすぐ見るのは
悪くないと思いますが、中級者以上になったら、自分の分析がたとえ間違っていたとしても、まずは自分で考えることが大事に思います。

ですので、この記事で述べている自分の判断も間違っているかも知れませんが、頭の中だけでは良い考えが浮かんでこないため、メモを取って考えを整理する練習です。

そのようなことを地道に続けていけば、徐々に頭の中でも考えを整理しやすくなるのではないでしょうか?



候補手を考えるのに、最近よく使う方法は 「 可能な手を考える 」
という方法です。

良い手は何か? と考えるよりも、可能な手は何か? と考えた方が
候補手を考えやすくなります。

可能な手としては
1...Ne5 
1...a5
1...Rh7

この3つの手を考えました。




1...Ne5 2.Rg7+ Kd6
1...a5 2.Rg7+ Kd6 3.Rg6+ Kc5 4.Rg7 Rc7
1...Rh7 2.b4 Ne5

多くの変化を考えていませんが、上記 変化によれば
1...Ne5 と 1...Rh7 が良さそうです。

どちらが良いかハッキリしませんが、どちらか選ぶなら 1...Rh7 を選びます。

1...Rh7 は可能な手を考える、という考え方をしなければ
気づきづらい手に感じます。

あとはコンピューターの分析を見てみますが、初めからコンピューターの分析を見ていたら、1...Rh7 を思いつくことはなく、コンピューターが 1...Rh7 を示したとしても、なるほど、で終わってしまい、読みの練習にならないでしょう。



コンピューターの分析では
1...a5
1...Rh2
1...a6

の順で黒が優勢のようです。

1...Rh7 はどうかというと、この手も悪くないようです。

以上になりますが、すぐには分からないような局面について
よく考えてみることは、実力向上に役立つことは分かっていても
面倒に感じて、自分はあまりやってないのが現状です。

それでも少しずつ、このようなことを続けていきたいと思ってます。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 334

Trending Articles